建築設計でAIに法規相談するときの落とし穴― 間違い例と安全な使い方

AIと建築設計

実際にAIは自信満々に間違えることがある

例えば筆者がAIに共同住宅法規を相談した際にも、

避難階段と特別避難階段を混同
床面積と容積対象面積を混同
条件付き緩和を一般論として回答

するケースがありました。

AIは非常に便利ですが、「もっともらしい誤答」を返すことがあります。

そのため、実務では必ず条文・運用・確認検査機関協議を含めた確認が必要です。

対策として、GEMINIの回答をGPTに確認するという手もあります。

具体的な誤答例1 採光なのに引き違い0.5倍と回答している

確認申請図書を作成する際は、以下の項目を整理しておくと効率的です。 居室の特定:LDKや寝室など、継続的な使用目的があるか(トイレ・収納等は除外)。 開口部の区分:引違い窓(倍率0.5)、はめ殺し(倍率1.0)、天窓等の区別。 水平距離・垂直距離の測定:敷地境界線からの距離Dおよび開口部上端からの高さHを断面図上で正確に抽出。 採光計算書の作成:居室ごとに、必要面積と有効面積の対比表を作成。

具体的な誤答例2 これも採光ですが、網入ガラスなら0.87とか?

A(有効開口面積):窓のガラス部分の面積。枠や障子(サッシのフレーム部分)は含みません。網入りガラスを使用している場合は、建築基準法施行規則に基づき、告示で定められた係数(例:0.87など)を掛けて減じます。

具体的な誤答例3 延べ面積 共用の廊下・階段を1/3を限度として控除と回答しています。

延べ面積(容積率)法第52条第6項 共用の廊下・階段 1/3を限度として控除

具体的な誤答例3 避難階段と特別避難階段の混同

AIに共同住宅の避難規定を相談した際、「避難階段には附室が必要」という回答が返ってきたことがありました。

しかし実際には、附室が必要なのは「特別避難階段」です。